門前市郎によろしく

ジレッタが残らないのが悲しすぎて覚書。まだ途中。一人の記憶力では限界があったので色んな人の記憶を頼りに書かれています。自信のないところも多々あるのでご指摘お待ちしています。そのうち絵を描く方のおたくの舞台セットメモが上がるかもしれない。

上を下へのジレッタ②

ひらひらの幕の隙間から女の人の生足が出てくる。
ジミー、顔だけ出してキョロキョロしてから、バックダンサーの女性を従えて登場。
“My ladies…”
下手で門前とチエが立っている。ここから?門前は黒のハイネック。
門「見てみろ、チエ。あのジミーアンドリュウスがお前に会いに遥々日本へやって来たぞ」
チ「ええ?あのなんだか薄っぺらい外人が!?」胡散臭そう(汚らわしそう)な顔。
チエはしばらく立っているが、そのうち門前の隣に腰掛ける。その間もすごく嫌そうな表情。

マネージャー「おい!ジミー!テープと口がズレてるぞ!」
ジ「シッ!」

“You're just a Fake star!”
(ここからジミーが口パクだということを歌で観客に説明する)*1
徐々にチエが好感を持つような表情になる。

“そうよ Fake star!”
チエが立ち上がり、ジミーに近づく。
二人で歌い始める。
その様子を見ておっ?となる門前、立ち上がる。ソファがちょっと中央に移動。門前、上手寄りに座り直す。
二人が歌っている間に、マネージャーと門前が言葉を交わす。
マ「Nice to meet you. ジミーのマネージャーです」
握手を求めるマネージャー、応じる門前。
門「門前です。御覧なさい。すっかり心を通わせたようですよ」

“You're just a Fake star…”
「Fake star」部分で突然ジミーの声がおかしくなる。
4人「!?」
マ「機材トラブルだ!」
門「機材?」
マネージャーが門前に「いやいや、ちょっと待って!」的なジェスチャーをして、ジミーを連れてソファーへ移動。

チ「どうしたのかしら?」
門「そんなことよりチエ、なんだその陰気な顔は」
チ「そりゃだってオンちゃんが...!」
門「あいつのことはもう忘れろ」
門前、チエに背を向ける。
下手側から「ルームサービスでーす」の声。
ダッシュではけるチエ。
門「ホステスの女と駆け落ちなんて、薄情な男じゃねえか。そんなことより今はジミーだ!国際的スターの彼に気に…」
門前が下手を振り向くと既にチエはいない。
門「!!お前っ、食うなーーーーー!!!!」
門前も下手へはける。

ジ「チエはどこに行った!」
マ「喋るな!」
ジ「まだ直らないのか!?!?!?」
マ「直るまで口を開くな!」

下手から門前とチエ(キミ子)。
門「またその顔か!」
キ「すみませぇん…」
門「走れ!ホテル中走って腹を空かせてこい!」

“Oh Oh Oh Fake star!”

しっとりと曲が終わる。暗転。


工事現場の穴の下のセットに。中央の柱のそばで横たわるもさもさの山辺
ナレ「一方その頃山辺音彦はどうなったのか。工事現場の穴へ落ちてから60日が経った今…彼は、生きていた!」
山辺、むくっと起き上がる。
山「今日こそここを抜け出してやる…!こんなところで死んでたまるk…」
中央の柱を上手側に通り過ぎたとき、「おや?」と振り返る。
山「こんなところにボタンが。ご用の方はこのボタンを押してください?*2ハハ!あるよご用!」

ピンポーン
山「オーイ…」
奥のスクリーンに階段が現れる。
山「うあああああ!こ、これが出口なのか?誰か降りて来る!」
上から綺麗な山辺が降りて来る。
山「あれは…俺だ!」
山2「そうだ、俺だ」
山「ここに俺がいるってのに、どうしてもう一人俺が!?おい俺、納得のいく説明を…」
言ってる間、やたら左右にうろうろする綺麗な山辺
山「おい、おい、落ち着け!俺!」
山2「いやなんか柱が邪魔で....」
山「柱?じゃあどかしてもらうよ。お願いしまーす」
柱が上へあがって消える。
山2「いいのか!?この建物を支える大事な柱だろ!?」
山「話をそらすな俺!ここは一体どこなんだ!?」
山2「ここは…ジレッタさ!」
山「ジレッタ...!?」
山2「説明をしている暇はない!カウントダウンはもう、始まっているんだ!」
気をつけをした山辺の上げた右手の上方に数字の5が登場する。
6、7
山「いや数増えちゃってるじゃねえかよ!」
山2「もうだめだあ〜!」
山「え!?おい!いくつになったらダメなんだ!」
山2「分からない!うわあ〜!」
16、17
ドカーン!スクリーン上の山辺が爆死する。
バックダンサー登場。

山「ジレッタの説明については、爆死した俺に変わって生き残った俺が」

帽子髪の毛ヒゲ服を取り去ると昭和のロックスターのような服でキメた山辺になる。
『ジレッタ1』

“ジレッタ!”(最後の)
でっでっでっでっでん!
決めポーズで座る。バックダンサーに持ち上げてもらう。

いえーーーい!ひゅうー!と盛り上がっている間にキミ子が上手に登場し、山辺を睨みつけている。
山「キミちゃん!?どうしてここに!」
キ「先生が良心の呵責に耐えかねて教えてくれたのよ!」山辺に近づく。
山「門前が!?信じられねえな」
キ「でもその必要はなかったみたい。あたしはあんたのハーレムに加わる気はないわ!」
ダンサーたちがしらける*3
山「誤解なんだキミちゃん!この人たちはさすがに俺のソロじゃ寂しかろうと好意で集まってくれたんだ!」
キ「さようなら!」段を上がり4段目へ。
山「待ってくれキミちゃん!知ってるだろ!?俺には君だけなんだ!」キミ子の腕を掴む。
キ「悔しい…!嫉妬の炎で私、今にも燃えそうよ〜!」
山「嫉妬だなんてそんな…、!?キミちゃん!?君本当に熱いぞ!」
キ「炎上しそう〜!!」
山「キミちゃん!煙が出てるよ!どうにかした方がいいって!キミちゃん!」

爆発。
“たまに火だるま!そして水中!”…

“快適!”
キメポーズ。

拳銃の音。
山「誰だ!?俺を狙撃しやがったのは!」
ライフルを抱えた門前が下手から登場。
山「門前!」
門前、すぐにはける。
山「逃げるのか!」
ニセ門前、反対側から後ろ姿で登場。
門「はっはっは!俺ならここだー!」
山「瞬間移動!?お前いつの間にそんな技を」
はける。反対側から後姿で登場。*4
門「はっはっは!俺ならここだー!」
山「意図が見えない!」
はける。反対側から登場。
門「はっはっはー!俺ならここだ」
偽物と一緒に本物の門前が下手から出てきてしまう。
山「出てきちゃってるじゃねえかよ!ずさんだぞお前!」
やべっという表情を見せたものの、開き直って笑顔になる。
門「はっはっはー!俺ならここだぁ」*5
山「知ってるよ!…(笑)」*6
3人目の門前に殴られる山辺
大量に門前が出てきて、囲まれてぼこぼこにされる山辺*7
ぴょんぴょんしながら山辺を踏んづける本物*8
俯きに倒れて手を伸ばす山辺を放置して、上手へはけていく複数の門前。
山「くっ...門前..いや門前たち、め...」
ばたっと倒れる。

山辺、むくっと起き上がる。
山「うん。今回の出来はまあまあだったな。それにしても…考えてみるとジレッタで起こる事は、どれも俺の過去の漫画のアイデアだ」
ぶろろろろというヘリの音。
山「レスキュー隊か!?おーいここだ!ここだ!…まさかこれも、ジレッタか?」
暗転。

奥から段を降りてくる門前とチエ、記者に囲まれる。バスローブのようなコート?を着てサングラスのチエ、ふらふらなので門前に支えられて歩いている。
記「チエさん!ジミーとのご関係は!?」
記「ジミーが共演に応じた理由は!?」
二人、足を止める。
門「シンパシーです。二人は互いにしか分からないシンパシーを感じた、とだけ申しておきましょう」

門「会見で述べた通りです。小百合チエのデビューコンサートは正月二日。客演は、ジミー・アンドリュウス!」得意げな門前。
記「チエさん!一言意気込みをお願いします!」
チ「…お腹が…すいた……」
焦った顔をする門前。
門「さあ通してください!!」
記者たちを押しのけて下手へはける。

ソファーとテレビのセット。
下手から入って来る門前とチエ。
門「はあ、はあ…やったなチエ〜!俺たちついにここまで....!」
チエを抱きしめて左右に揺れる。チエはフラフラ。
門「??おーい、どうしたー。まるで風船を抱いてるみたいだぞー(笑)」
チ「そりゃだって!」
門前を振り払う。
チ「もう3日も何も食べてないんだもの!」
門「許してくれチエ…!」
チエの手を両手で包む。
門「お前の努力には頭が下がるよ....!でもこれもお前をスターにするための試練だと思ってくれ」
チ「スターになる前に餓死しそうです!」
門前、腕時計を見て「オウ?そろそろさっきの会見が始まる時間だなあ♪ハハッ*9」と上手側テレビに近づいてスイッチのところをテンッと押す。
ご機嫌でソファーに座り、隣に座れと手で座面をぽんぽん叩きながらチエを見る。隣に座ったチエの肩を抱く。
テレビの映像は背景のスクリーンに流れる。放送されたのは、会見のニュースではなく、山辺が救出されたニュース。「港区にある建設中のビルの地下から…」
工事現場から担架に乗せられて搬送される山辺の映像。*10
「よかったわねぇ…」「3ヶ月も?ご飯はどうしてたのかしら」と感想をつぶやくチエの横で、青ざめていく門前。立ち上がる。
チエ、首を傾げながらソファーごとはけていく。

門「…山辺だ!あの男、生きてやがったのか...!回復したらあの晩のことを話すに決まってる…!俺のことも、小百合チエの正体も!クソ…!成功はもう目前だってのに!!」
膝をついてうなだれる門前。
暗転。

舞台両端に「1月2日 〜〜」の文字。
シルエットが浮かび上がってジミー登場。

『偽りの代償』

“昇り続けるしかない”
ジ「さぁ次はきみの番だ。プリンセスチエ」
白いドレスのチエ、中央で待つジミーのもとへ。
下手に門前、上手にマネージャー。
キス。
「おっ?」という顔でニヤついて目をそらす門前。「おい」という顔で止めようとするマネージャー。を、目で制するご機嫌な門前。
ガブッ(S.E.)
チエがジミーの口に食いついている。
門「おいやめろ!ジミーの舌は食いもんじゃない!」
慌てて駆け寄る門前。
マ「なんてキスだ!!」
睨むマネージャー。

“食われた!”
“何かが喉に”

“Keep on lying…”
小さな歌声が聴こえてくる。
チ“聴き覚えのある甘い調べ”
耳に手をやって耳をすませるチエ。

門“なんでもいいから止めてこい”
下手を指差す門前。チエ、下手へはける。門前も追う。

ジ“歌おう 地声で”
マ“それだけはやめてくれ”

ジミーの機械が爆発する。
マ「もう限界だ!行こう!」
ジ「それじゃ契約違反だろ!」
マ「こんなところでお前のスター生命を終わらすわけにはいかない!」

マ“Keep on lying”
ジ“これ以上もう進めない…”
マネージャーを振り払って下手へ移動するジミーと追うマネージャー。
マ“Keep on lying”
ジ“どれほど高い場所に来た?”
マネージャーに向かって問いかけ、再び振り払って一段上へ移動するジミー。
マ“Keep on lying!”
ジ“落ちたら砕け散るだろう”
マ“Keep on lying!”
ジ“まだ昇れと言うのかい?”


下手手前から門前とキミ子。
キ“止まったわ!”
門“またその顔か!”
キ“お水をたらふく飲んだから”
門“その顔で”
マ“その声で”
二人“ステージに立った途端に 魔法が解ける”

ジミーとキミ子、中央で二人で歌う。
“魔法をかけて”…

マネージャーに連れられて上手へとはけていくジミー。

門「5分で元に戻れ!その間ジミーに繋いでもらう!」
チエを下手へはけさせる。
門「なあジミー!」振り向くが、ジミーはいない。「…ジミー?ジミー!どこだジミー!!」

ジミーのファンが恨めしげに後ろから出て来る。
“ジミー!ジミー!ジミーの歌を!”
門前一段目に逃げ、
“いない…消えた…”
チエのファンも出てくる。門前二段目に駆け上がるがそこでジミーのファンに囲まれる。
“チエ!チエ!チエの顔を!”
“そっちも準備中だ!”

“謝罪しろ!” “土下座しろ!”
囲まれ、ヒィヒィ言いながら一段目に転がり逃げる門前。
4段目に竹中郁子が登場する。
へたり込んでいる門前、怯える。
“頂点までの長い旅路をあざ笑う”…

“やめろ…やめてくれ!”

“責任を果たせ!責任を果たせ!”

歌が終わる頃にリエの部屋のセットが出てくる。

*1:テープが授けた、でジミー、マネージャーにウインク

*2:柱に付いているボタンの説明書き

*3:花瑛ちほさんのしらけ方が最高にかわいい

*4:大阪では?グリコのポーズ

*5:千秋楽では東京序盤と同じく「俺ならここだ!」とはっきり言った。

*6:門前さん可愛いof可愛いof可愛い…と思ってたらここで、東京公演終盤あたりから山辺が「可愛いな!」とつっこむようになった模様by5月末公演の人、6/13公演の人 千秋楽ではなし

*7:この間に山辺、元の汚い方の衣装にチェンジ

*8:〜東京25日あたりまで。途中から一人離れてにやにや眺める感じに変更された模様by5月末公演の人。千秋楽ではふたたびぴょんぴょんに戻っていた

*9:ルイージみたいな笑い方(伝わらない)

*10:レトロ加工されたイラストっぽい映像